9割の買い物は不要である~行動経済学でわかる「得する人・損する人」~(感想)

タイトルに「9割」とつく本はわりと多い印象ですがw
今回は「9割の買い物は不要である」と文字通りの受け取り方をするとほぼ不要な買い物しかしてないことになってしまいますから「言いすぎだろ!」と思いつつ読んでみましたw

各項目毎に「損しないポイント」を短くまとめてくれていたり、買い物時に気を付けようと思う気持ちも起きました。
ただ、少し本の内容としては面白味にかけるかな?とも思いますが管理人が比較している本は既に「○○万部売れてます!」とかのヒットした本との比較であったり、「面白味」も完全に主観で読んでて思わず笑ってしまったり、内容にのめり込んで「他の事より本を読むことを優先したい」と思うような本との比較でしかないので下記内容がほんの少しでも参考になればよいと思っています。

内容抜粋

「保有効果」により手放すことが惜しくなる

❝保有効果とは自分が保有する物に高い価値や愛着を感じ、手放したくないと感じる心理現象のこと。
人は無意識に「手放すことを損」「手に入れることを得」ととらえるそうです。❞

これは「期間内返品無料」「お試し期間」などといわれているものをお試ししたことで徐々に自分の「保有物」だと思い込んでしまい必要ないのに返品、解約できなくなったりする話の中で出てきたものですが
「自分には関係ないなぁ~」くらいの感じで流しましたw
ただ上記の例とは少し違うと思いますが自分が欲しくて買ったもので長年使用していると愛着が沸くのはわかります。

貧しい理由は「決断疲れ」も一因?

❝●アメリカのオバマ元大統領は在任中、仕事の際には灰色か青色のスーツしか着なかった。
理由は「私は決断する回数を減らそうとしている。食べる物や着る物について決断したくない。
他に決断すべきことがあまりに多いから」とインタビューで答えたそうです。

●アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏は黒いタートルネックをトレードマークにしていて、理由の一つとして「決まった服があったほうが毎日便利だ」と話していたそうです。

延々と難しい思考を続けたり、重大なことに頭を悩まされたりしている最中には正常な思考ができなくなることがあり、これを「脳内疲労」と呼ぶ。
これと似た現象に「決断疲れ」があり、難しい選択でなくても長時間にわたって選択や決定を繰り返すと、的確におこなえなくなる。
決断疲れで意志力を失いがちだと、正しい努力や決断をおこなう意志力が削られて、貧困から抜け出せない可能性すらあることが実験結果としても出ています。❞

まず服装は仕事だとある程度決まっているから楽ですよね?管理人も会社員時代に規則ではないですが自分で「スラックスとワイシャツ」というスタイル自体は決まっていたので特に考えることはなかったです。
脳内疲労と決断疲れは、気をつけたいですね。プログラミングも頭を使う部類なので仕事であっても勉強であっても疲労は確実に蓄積されていくので、これは脳科学も利用して記憶の定着にもいいのでちゃんと寝るべきです!
疲れたら寝ればいいんです!

経路依存性

❝自分で考えるよりも、既存の常識や習慣を踏襲することの「楽しさ」があり、逆にそれらに反する行動をすると、ストレスや抵抗感を感じる。こういった状況で働く心理的バイアスが「経路依存性」です。
慣れ親しんだ状況、過去の経緯や歴史によって決められた仕組みなど、過去に縛られる傾向のことです。❞

本では「マイホーム」は買うべきかどうかの話の中で「経路依存性」がでてきていまして、こういったプライベート的な話であれば共感はできますが仕事に置き換えると管理人には経路依存性は、全くなさそうです。

投影バイアス

❝人は、長期的に物事を見られなくなることがある。これは、心理的バイアスに妨げられるためです。
その一つに「投影バイアス」があります。これは将来における自分の選考を予測するとき、現在の自分の状態に引きずられるバイアスです。
現在における自分の状態、感情や好みなどが将来も変化せずに続くと思ってしまうのです。
いわば現在の自分を、そのまま未来に「投影」してしまうような状態です。
投影バイアスは日常生活の中でも影響を及ぼし、スーパーやコンビニなどで買い物する際、空腹状態で行きついつい買いすぎてしまう場合は空腹状態がこのまま長く続くと思ってしまう投影バイアスの影響です。❞

これは管理人も経験あるし、あてはまる人は多いのではないでしょうか?
逆に満腹状態で行くと買う目的なのに全く購買意欲がわかないこともありますからねw

フリマの豆知識

❝フリマはフリーマーケットの略称であることはご存じだと思いますが、英語で表記すると「free market」ではなく「flea market」なんです!
flerとは蚤のことでフランスのパリ市内で週末を中心におこなわれていた古物の露店市「蚤の市」が語源です。❞

へぇ~って感じで行動経済学の知識とは関係ないですがいい豆知識を手に入れることができましたw

 

書籍情報

 

タイトル 9割の買い物は不要である
行動経済学でわかる「得する人・損する人」
発行日 2021年9月10日
著者 橋本之克(はしもと ゆきかつ)
発行 ㈱秀和システム
定価 1,650円

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